6月20日(日)の「少し遅い母の日コンサート」に出演する 鈴木 椎那(しいな)さん 淵野辺在住 25歳
精一杯のありがとう伝える
○…両親が話してくれた小さいころの逸話がある。赤ん坊のとき、同じ声量で2時間泣き続けた我が子を見て「将来オペラ歌手になるんじゃないか」と本気で思ったと聞いた。今月、町田イタリア歌劇団が初めて開催する”母のためのコンサート”に出演する。淵野辺で生まれ育ち、自分の庭同然の町田の地で、この日のために自身で選んだ曲で舞台に立つ。
○…歌好きの母と2人の姉の影響で幼いころから歌が身近にあった。「特別な指導を受けたことはなかったけど、人前で歌って褒められると嬉しくって」。歌なら誰にも負けないという根拠のない自信があった。町田のピアノ教室へ通い、部活でサックスを吹いても、歌うことの楽しさにはかなわない。中高一貫校で出会った恩師に薦められ、本気で歌の道へ進もうと決意したのは進路に迷っていた高2の夏。
○…「実はあまり勉強は好きじゃない。でも、めざすものができたから必死になりました」。後先考えず目の前のことに集中できる性格と持ち味である本番の強さで東京芸術大学に合格。自分の世界が一気に広がった。もっと学びたいとそのまま大学院に進み、順調に行けば来年修士課程を終える。「卒業したらイタリアへ行ってみたい」
○…夢は多くの人たちに自分の歌を届けること。長く続いてきた大衆演芸としてのオペラやクラシックの面白さを若い世代にも広めたい。趣味の一つが若手芸人の地下ライブを見に行くこと。「いつかお笑い芸人とコラボした公演を開きたい」と突拍子もないアイデアも口にする。母の日コンサートには母親も来てくれる。いつもはなかなか口にできない感謝の気持ち。大好きな歌とともに自慢のソプラノに乗せて、精一杯のありがとうを伝えるつもりだ。
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