さがみはら中央区 人物風土記
公開日：2022.10.20
車椅子バスケットボールチーム「SAGAMI FORCE」の監督を務める
及川 康弘（およかわ やすひろ）さん
相生在住 66歳
仲間と気持ちを一つに
○...代表兼監督を務めて18年。かつて同チームでプレーヤーとして活躍した経験と温かな人柄を生かして選手をサポートする。車椅子バスケの魅力は「メンバーが気持ちを一つにしていく過程」。選手一人一人にとって居場所となるようなチーム作りと、試合で勝ち上がれる強さの両立を目指し指導している。
○...千葉の自然豊かな地で生まれ育つ。川釣りなど外で遊ぶのが好きだった。高校を卒業し地元で造園の仕事をしていた19歳の頃、助手席に乗っていた車が事故に遭い、車椅子での生活が始まった。病院で出会った友人に車椅子バスケチーム「パラ神奈川スポーツクラブ」に誘われると、困難をともに乗り越える仲間ができることに心が弾み入団を決める。「当初はリハビリの一貫で始めたが、徐々にはまっていった」と振り返る。在籍中に全国大会を５連覇するなど、華麗な戦歴を積み重ねた。練習が辛くて辞めたい時には「仲間に支えられた」と目を細める。「仕事で嫌なことがあっても、皆で体を動かせば忘れられた」。肩を壊し同チームを退くと、40代でＳＡＧＡＭＩ ＦＯＲＣＥから声がかかり、「楽しくプレーしながら勝てたら」との思いで再び選手としてコートに。20年ほど現役を続けた後、そのまま監督に就任した。
○...趣味は海釣り。今はアオリイカを釣るのに夢中で、「大きければ大きいほどうれしい」。辛抱強く獲物を待つのは難しいからこそ面白いと笑う。また友人と卓球を楽しむなど、オフの日もアクティブだ。
○...これからの目標は、車椅子バスケを楽しく続けること。「成し遂げたいことはもうないよ」と明るく笑う。「今のように仲良く、そして勝っていけるチームであり続けられれば」
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