さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2023.06.08
サックス奏者で、6月11日にメイプルホールでトリオコンサートを開催する
野中 裕子さん
相模原市出身 47歳
音楽で活力広げる
○…カフェや小さなホールなど、観客との距離が近い会場を中心に演奏しており、「お客さんにも一緒に温度を感じてほしいから」と目を輝かせる。町田で開いている大人向けサックス教室の生徒は50代が中心で、「年齢を理由に音楽を諦めてほしくない」と熱心に教える。毎年、教室の発表会を行っている地元・相模原のメイプルホールでのコンサートが初めて実現。「いつかやりたいと思っていた。サックスとオーボエは、なかなか聴く機会のない組み合わせ。どんなハーモニーが生まれるか楽しみにしてもらえたら」
○相武台で生まれ育った。幼い頃から真面目で「自由な発想や、人前に立つことが苦手だった」と振り返る。3歳からピアノを習い、中学で吹奏楽部に入ってサックスと出合う。高校生の時、川崎を拠点とする一般の吹奏楽団に所属。大人に交ざって演奏する中で「上手になって貢献したい」と意欲が芽生え、音大への進学を決意した。
○…大学卒業後は一般企業に就職。出産も経てしばらく楽器から離れていたが、ボランティアとして小学校で絵本の読み聞かせを続けるうちにあがり症を克服し、「またサックスを吹きたい」と思い立った。約10年前から高齢者施設での演奏や、病院での音楽療法にも励んでいる。「寝たきりで反応のなかった方が、私の演奏で突然歌い出したことは忘れられない。音楽にはやっぱり力がある」と熱を込める。
○…今後は、演奏者の姿勢の改善に力を注いでいきたいと意気込む。自身が体を壊した経験から「体幹姿勢コーディネーター」の資格を取得し、正しい体の使い方を指導している。「周りからは『タフだね』と言われる。いつまでも演奏していたい」と、朗らかな笑顔を見せた。
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