さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2023.06.29
シンガーソングライターでプロ野球中継のテーマソングなどを手掛ける
小林 柊矢さん
南区在住 22歳
真っ直ぐな詞で背中押す
○…優しく色のある歌声、気持ちを誠実に届ける歌詞や親しみやすいメロディーで老若男女問わず魅了する。高校3年生の時に作ったオリジナル曲を動画投稿サイトにあげたのは4年前。SNSで徐々に広まり、現在150万回以上再生されている。一途な気持ちや好きな人がいると生活を正す日常など、詞のリアルさが共感を呼ぶ。「距離の近い詞で誰かの背中を押せるような曲を作りたい」と笑顔で話す。
○…生まれも育ちも南区。小学1年生で始めた野球には「すべてを捧げていた」と自負する。地元の強豪チームに所属し、全国大会へ。だが、高校では野球部に入部後、すぐに肘を壊し退部。「裏切ったという後ろめたさがあった」と振り返る。そんなときに手にしたのは祖母から入学祝いでもらったギター。「もともと歌うことが好き」で、歌唱力の高さは校内でも有名だった。「やるなら音楽で生きていくつもりで」。作詞作曲をすぐに始めた。
○…「よく聞いたのはJ―POP」。高校時代は清水翔太やファンキーモンキーベイビーズ、祖母らの影響で歌謡曲も。作詞をするときは必ずノートとペン。「浮かんだものをパッと一気に書き上げないと忘れちゃう」。1日で作ることも、回り道を経て1カ月かかることもあるそう。
○…目標のひとつに掲げるのは高校野球番組のテーマソングを歌うこと。「向き合えない時期もあったけど、今は音楽で野球に恩返しをしたい」と力を込める。今年、地元TV局の野球中継で横浜DeNAベイスターズのテーマソングを書き下ろした。「誰かのためだから頑張れる」。そんなメッセージを真っ直ぐに歌う。「応援してくれる人やスタッフ皆を大きなステージに連れていきたい」と語った。
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