さがみはら中央区 人物風土記
公開日：2024.02.08
2月12日に相模原メイプルホールでコンサートを開催するプロサックス奏者の
金野 龍篤（こんの りゅうと）さん
相模原市在住 27歳
ひたむきな憧れを音色に
○...「サックスの魅力は音色。会場を包み込むような温かい音から衝撃的な鋭い音まで、振り幅が大きい」。プロのサックス奏者として、地元を中心に活動している。母校・東海大学付属相模高校の吹奏楽部をはじめ、幅広い年代の仲間と演奏したいとの思いでコンサートを企画した。目玉はプロのサックス奏者５人と同吹奏楽部との共演。「サックスづくしのコンサート。親しみやすい曲を披露するので気軽に楽しんでもらえたら」
○...相模原市出身。中学１年生で吹奏楽部に入り、「見た目が１番かっこよかったから」とサックスを選んだ。部活漬けの日々だったが「先輩のように上手になりたい」という憧れを原動力に、練習に明け暮れた。教諭からチケットをもらってプロ吹奏楽団のコンサートに足を運んだ時、圧倒的な迫力に魅了されたことが演奏家を目指すきっかけに。高校・大学でも演奏を磨き続けた。
○...大学卒業の年、出身中学校の吹奏楽部の定期演奏会に出演し、後輩や恩師とともに奏でることに心を揺さぶられた。２０２２年には銀座のヤマハホールで大学時代の仲間とデュオリサイタルを実現。「忘れられない思い出になった」と振り返る。現在は中学・高校の吹奏楽の指導にも力を注ぎ、生徒と真摯に向き合っている。「思うような音が出せないのも自分が通ってきた道。初心に返って丁寧に教える」
○...演奏する時にいつも心がけているのは「とにかく楽しむこと」と微笑む。「楽しいと思えたことは自分の中に残る。どんなに真剣になっても『楽しそうだな』と伝わるような演奏を」。今後の目標は、地元を主軸に活動を続けて１人でも多くの人に演奏を聴いてもらうこと。「誰もが知るサックス奏者になれたら」と目を輝かせた。
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