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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2012.12.20

地元サッカーチーム・SC相模原をJFL(日本フットボールリーグ)に導いた監督
木村 哲昌さん
大和市在住 40歳

緻密なプラン、妥協なし



 ○…2008年の創部から足掛け5年。九州の地で、ようやくJFL昇格を決めた。2度の挑戦に失敗し、後がない中、今季託された指揮官の座。それでもプレッシャーはなかった。実はチームの立ち上げから携わっており、楽しみの方が大きかった。ただ、何かが足りないと感じていた。今年は「できる」を示す「CAN」をチームの旗印にし、選手たちに求めたのは「常に100%」の姿勢。ピッチ上に限らず、チームの一員として、社会人として。あらゆる意味での「一丸」をめざした。



 ○…年明けには、きまって150試合以上観ると目標を立て、実行する。試合前予想、展開、自分ならどう戦うのかを書き留める。現役時代からの習慣だ。指導者の道に進んだ今では、ベンチにいる自分を想像し、試合を冷静に分析する。これは日常でも同じ。目標達成に向けて取るべき行動を熟慮し、プランを練る。綿密に計画するため、もし達成できなければ「見えない部分で妥協した」ということになる。こうした日常が頭と身体に染み付いている。



 ○…選手時代は主にMF、DF。自身を「コツコツタイプ」と評する。向上高卒業後、駒大に進学。Jリーグでは京都サンガ、ヴァンフォーレ甲府などでプレー。ニュージーランドのオークランドでも活躍した。元日本代表の藤田俊哉とは同期。藤田が執筆した本を直接プレゼントされ、読みふけっている。遠征続きで時間が合わない妻とは、休みを見つけて散歩に繰り出すなど愛妻家の一面も。



 ○…監督を引き受ける際に「試合で観客に勇気を与え、相模原が盛り上がれば」と思いをめぐらせた。JFLはゴールではない。しかし、気負う様子もない。緻密に、コツコツと。地域のために何ができるのか。選手、スタッフ、チーム全体で徹底的に考える。「可能性のあるクラブ。これからが楽しみですよ」。ひと皮向けたSCの試合が、今から待ち遠しい。

 

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