1990年の開店以来、29年にわたり相模原市の地域経済をけん引してきた伊勢丹相模原店がいよいよあと5日、9月30日(月)をもって閉店する。それに先立ち同店では、7月から閉店セールを継続的に実施。「29年間のありがとう」という懸垂幕や、店舗入口に設置された「ISETAN」のモニュメントを撮影する人も後を絶たず、「街の顔」の撤退を惜しむ大勢の市民らが来店している。
一方で伊勢丹閉店後の跡地に関する話題も後を絶たない。閉店が発表された昨年9月から市や地元商店会らは、土地、建物を所有する三越伊勢丹ホールディングスに市民生活やまちづくりへの配慮を要望。今年8月には本村賢太郎市長が同社を訪れ、跡地は地域経済の核となる施設として検討がなされるよう、再度要望を行っている。
管轄する市商業観光課によると20日時点で、伊勢丹からの回答は「現在も検討中」とされており、跡地の使途は未だ決まっていない。「マンションに店舗が入る複合ビル建設のため、市と野村不動産が交渉している」との一部報道については、交渉は行っていないと回答した。
伊勢丹相模原店の閉店に伴い、相模女子大学グリーンホールなどに通じる店舗内の連絡通路が通行不可になることから、市は当面の間、同店の店舗外側の通路および相模大野立体駐車場の通路を迂回路として使用。補正予算を活用して警備員の配置や照明の設置などを行い、安全性を確保するとしている。午前6時から午前0時まで利用化。
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