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ダムカレーでリニア好機を 市内飲食店に参加呼びかけ

社会

公開:2024年3月21日

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ポスターを手にする実行委の廣川知典さん(左)と委員長の八木さん
ポスターを手にする実行委の廣川知典さん(左)と委員長の八木さん

 リニア中央新幹線の開業による経済効果を呼び込もうと、相模原市の名物を作る企画が市内経営者らで動き出している。市内に7つのダムがあることに着目し「第1回ダムカレー選手権」を今夏に開催することが決定。現在参加店を募集している。主催者は「リニア開業の大転換期に向け、面白がって乗っかってもらえれば」と呼び掛ける。

 企画したのは市内経営者ら23人で構成する実行委員会。「ダムカレー世界選手権〜決壊!華麗なル1皿〜」と題し、8月から1カ月間開催する。

 宮ケ瀬ダム(緑区)や城山ダム(緑区)など、市内に7カ所あるダムになぞらえ、市内またはダム周辺の飲食店にダムをモチーフとしたダムカレーを提供してもらう。SNSで最もリアクション(反応)を集めたカレーに「世界一」の称号を与える。

 実行委員長を務めるのは古淵で事業者向け酒販店を営む八木健芳さん。「SNSで『こんなくだらない大会をやってる』って面白がってもらえれば。相模原にやって来て食べるもよし、ダムを知るのもよし」と思いを語る。  

名物なしに焦り

 今回の企画の背景には2027年以降に開業予定のリニア中央新幹線があるという。中間駅となる「神奈川県駅(仮称)」は橋本に設置され、現在工事が進められている。

 八木さんは市内経済人らで構成される一般社団法人リニア経済協会の副代表を務め、「相模原には名物がない。リニアという大転換期に何もしないわけにはいかないという焦りがある」と語る。

 また橋本から離れるほど、リニアへの期待感が低いという。八木さんは「橋本以外は関係ないではダメ。恩恵は多分にある。当事者意識をもって相模原市が全体で盛り上がらないと意味がない」と危機感を募らせる。

 昨年6月頃から相模原の名物作りの構想を開始。同会のメンバーらと相模原の魅力について雑談していたときに「ダム」が話題に上がった。

 八木さんは「軽い気持ちで調べたら7カ所も。南区にもあることを知らなかった。これは何かできるんじゃないかと」と語る。たまたまテレビで外国人観光客に日本のカレーが人気があることを知り、「ダムカレー」をテーマに決定した。

「共感」の仕掛け

 「第三者を巻き込むには共感が重要」と語る八木さん。ダムカレーを食べた人がSNSに投稿し拡散してもらうために、審査基準を「いいね」や「リポスト」などの反応の多さとした。「実際に食べていなくても、投稿に『美味しそう』、『面白そう』と反応することが投票になる。相模原のダムカレーを知ってもらうために、多くの人が気軽に参加できるように」と狙いを話す。

 現在企画の参加店舗を募集している。市内の飲食店またはダム周辺の飲食店が対象。参加費5000円。申し込み期限は6月末まで。問い合わせは八木さん【電話】080・6617・5300。

7つのダムのひとつ、相模原沈殿池(下溝)
7つのダムのひとつ、相模原沈殿池(下溝)

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