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さがみはら南区 トップニュース教育

公開日:2025.10.02

もえぎ台小6年1組
花火大会の寄付金募る
閉校向けイベント企画

  • もえにゃんを描いたパネルと協力を呼びかける6年1組の児童

 今年度末に閉校するもえぎ台小学校の6年1組の児童が、閉校記念イベントで花火大会を開催しようとクラウドファンディングを始めた。10月31日までに打ち上げ花火の費用として60万円の資金調達を目指す。

 同校は児童数の減少に伴い、26年3月に閉校することが決まっている。

 もえぎ台小学校の6年1組の児童は、春から11月22日に行う地域住民や卒業生らを招く閉校イベントの企画を春から検討してきた。児童のひとりから打ち上げ花火が提案されると、大多数の賛成を得て実行が決定した。

 広報部の部長を務める齋藤実玖さんは「テーマは『繋ぐ』。地域の人と一緒に花火を見ることで思い出に残り、テーマを実現できる」と思いを話す。一方で、副部長の志手莉琉羽さんは「短い準備時間で実現できるのかなという不安はあった」と語る。

 児童たちはインターネットで情報を収集。花火の種類やその費用、安全のため自治体が定める保安距離の確保、市消防局へ届出が必要なことなど、さまざまな情報を得た。

 計画書を作成し、同校の石井弥生校長への説明で指摘されたのは安全面と費用の課題。齋藤さんは「曖昧に答えてしまったこともあり上手くいかなかった。ネットの情報は本当に正しいのかということも反省としてあがった」と振り返る。

地元煙火店に依頼

 専門家に聞こうと児童たちは花火師を探した。地元の花火師「相模煙火店」(緑区)の出頭義紀さん、晴美さん夫妻に協力を依頼。「正しい保安距離」「花火の種類」「費用」などを確認した。

 当日は校庭で打ち上げ可能な最大サイズ2・5号玉が上がり、同小マスコットキャラクター「もえにゃん」を象ったオリジナル花火も予定している。打上花火に必要な許可申請は出頭さんと一緒に行う。

 費用は募金活動や企業から協賛を募ることも検討したが、金子滉心さんと渡邊樹さんはクラウドファンディングの手法を見つけた。「スマホやパソコンの方が、募金よりも効率よく集められる」と声を揃える。

 目標金額は60万円。近隣店舗や公民館にポスター掲示を行い周知すると、公開から約1カ月で約40万円の支援が集まった。渡邊さんは「始めは自分たちの親が多かったけど、今は知らない人からの寄付もあり嬉しい。『ありがとうございます』という気持ち」と感謝し、金子さんは「コメントをもらうと達成のために頑張ろうと思える」と話す。

 志手さんは「支援を集め、みんなが楽しめる花火大会にしたい」と語った。期間は10月31日まで。詳細はクラウドファンディングサイト「レディーフォー」内「もえぎ台小学校」で検索。

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