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さがみはら南区 文化

公開日:2026.07.29

相模原市民ギャラリー 20年ぶりの「上條陽子展」 8月1日から 1960年代の初期作品から近年の作品まで50点を展示

  • 展示作品『黄金猫』(1987年作)の前で語る上條さん

    展示作品『黄金猫』(1987年作)の前で語る上條さん

 相模原市民ギャラリー(中央区相模原・相模原駅ビルセレオ相模原4階)で8月1日(土)から23日(日)まで、市内在住の現代美術家・上條陽子さんの軌跡をたどる企画展「上條陽子1960―2000 原点回帰・苦悩と喜び」が開催される。上條さんの個展が市内で開かれるのは約20年ぶり。時間は午前10時から午後6時まで(水曜休館、入場は5時45分まで)。観覧無料。

 上條さんは1937年横浜生まれ。41歳で「美術界の芥川賞」と言われた安井賞を女性で初めて受賞。一躍美術界に新風を巻き起こしたが、50歳の時に大病を患い、2度の開頭手術を経験。それまでの重々しい雰囲気から一転、原色に近い明るい黄色を背景に誇張された人体や、「夢に現れた」という謎の動物たちが躍動する、強烈な生命力に満ちた作品群を生み出した。周囲を驚かせたこの転換期は、病を経て「生きている喜び」と表現の「自由」を爆発させた作品が多い。

 上條さんは「いろんなことがあった」と当時を振り返り、「あの世から帰ってきた時に感じた奇妙で不思議な経験を経て思い切って自由に表現するようになった。今はもう描けない、あの時だから描けた作品」と語る。

 同展では、上條さんが絵を描き始めた1960年代の初期作品から、作風の劇的な変化で世間をあっと言わせた80年代、そして後に「パレスチナ支援の画家」として世界を舞台に活躍する契機となった2000年頃までの足跡を一連の作品で紹介していく。

 また、今回の作品のほとんどは相模原市では初披露で、上條さんの初期から近年までの作品を一度に公開する展覧会も日本では初めてだという。

 企画した美術専門員の柳川雅史さんは「遠方に保管されている大量の作品を整理や調査して、10年の年月を掛けて準備しました。上條さんの画業70年を振り返る集大成の展覧会。ぜひ多くの方々にご覧いただきたい」と来場を呼び掛けている。

ギャラリートーク

 上條さん本人が作品や自身のアーティスト活動について語る「ギャラリートーク」は9日(日)午後2時から開催。事前申込不要、定員先着40人。

 詳細・問い合わせは、同ギャラリー【電話】042・776・1262。

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