第12回「まちだ男女平等フェスティバル」(同実行委員会主催)が4、5日の両日、町田市民フォーラムで開催され、多くの市民が訪れた。昨年7月から実行委員会を開き、参加43団体と市民によって企画準備された。当日は、各種団体の活動報告やコンサート、講座、勉強会なども行われ、多くの来場者が学び、交流を深めた。
今年は「東日本大震災と原発」も大きな企画の1つで、映像作家の鎌仲ひとみ氏=玉川学園在住=を講師に「いま私たちの手に未来の選択権がある〜ドキュメンタリー映画で問い続けること」も行われた。
講演で鎌仲氏は日本のエネルギー政策について話し、原発そのものの危険性と使用済み核燃料、六ヶ所村の再処理工場の非現実的な計画、そして原発以上に危険であることを訴えた。
「大震災前までは『反原発』は特別な人の言葉とされていたが、福島第一原発事故後、それが間違っていたことを多くの人が認識した。今は自分たちの生活を守るだけでは守れない世界になっている」と話し、イラクで取材した劣化ウラン弾の放射性物質による被害や、自身の映画作品『六ヶ所村ラプソディー』『ミツバチの羽音と地球の回転』での日本の原発政策の歪みとそれを取り巻く地元経済、そしてそれらと対峙する地元住民などを紹介した。
また来場者の質問に対して町田市民にできることは「内部被曝に注意してほしい。劣化ウラン弾の被害も内部被曝から。食事からの放射性物質の取り込みに注意し、給食も放射性物質がゼロのものを提供してほしい」と訴えた。ほかにも情報に対する考えとして「思い込みやプロパガンダに振り回されないようにしてほしい。私の話も疑いを持って聞いてほしいし、マスコミの情報もそのまま信じず、自分で考えて欲しい」と呼びかけた。
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