玉川大学西松建設 LEDで夢の野菜栽培 あす1日から販売開始
玉川大学(小原芳明学長)と西松建設株式会社(近藤晴貞代表取締役社長)が連携して開発したLED農園で栽培したレタスがあす1日からスーパー「OdakyuOX」で発売される。LED栽培が事業化されると世界初の試みという。
LEDを光源として野菜を育てる「LED栽培」。昨年1月に玉川大と西松建設が「産学連携に関する協定書」を締結し、同大農学部がLEDを使った栽培方法を研究、西松建設が施設整備やオートメーション設備、商品化などを受け持ち、事業化を進めてきた。
「LED栽培のメリットはLEDの波長、光量バランスを最適化することにより、生育速度を速め、可食部を肥大・増量させることができ、ビタミン、ミネラル、抗酸化成分などの栄養を増加させ、甘味、風味、芳香、薬効成分などを増加させることができます。また歯ごたえ、食感などの向上もメリットの一つです」と渡邊博之農学部教授。このメリットを生かして今後は、飲食店などから「葉を大きくして苦味を少なくしてほしい」「薬効成分を増やしたものを作ってくれ」などの独自の要望に応えられればと話している。
全てオートメーション化されたLED農園は、水耕栽培で育てられ、15日間で種まきから収穫までが行われる。農薬を一切使わず、クリーンルーム内で栽培されるので、水で洗わずにそのまま食べることができるという。現在は1日600株を収穫することができ、来年度には一日の収穫量を3900株を目指す。
「5年前では夢のような話だった。未来の農業のカタチを作りたいという思いでこれまで取り組んできた」と、「夢菜(ゆめさい)」と名付け、玉川学園や鶴川、新百合ヶ丘、読売ランド、相模大野などのスーパーOdakyuOX16店舗で販売される。
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