米軍機墜落 50年前の大惨事 平和像建立を呼び掛け
東京オリンピックがあった1964(昭和39)年に、町田市中心部で米軍機が墜落した。4名が死亡する大惨事で現在、有志が中心となって平和像の建立に向け活動している。
国鉄・原町田駅(現JR町田駅から横浜方面に約300m)近くの原町田二丁目商店会の肉店に64年4月5日、米軍機が墜落した。当日は日曜日、買い物客で賑わう時間帯だった。沖縄の嘉手納航空基地を飛び立ったF8U―2「クルーセイダー」ジェット戦闘機が厚木基地へ向かう途中、地響きをたてて墜落。商店街の一角が一瞬のうちに吹き飛び、4名が死亡、9名重傷、23名軽傷の大惨事となった。
この大惨事を風化させないため、被害者や遺族に話を聞き、資料を集めている「町田の米軍機墜落事件を記録する会」などが中心となって現在、平和像の建立を呼び掛けている。「この事件を知っている市民は少なく、忘れ去られようとしている。しかし米軍機による騒音は拡大する一方であり、墜落する危険はなくなるどころか、増大している」と奥村憲雄さん(町田平和委員会事務局長)。
記録する会では勉強会「町田の米軍機墜落事件50周年と激化する爆音の今」を、9月21日(土)に町田市民フォーラム4階学習室で開催する(町田市後援、午後2時〜・資料代500円、申込み不要)。勉強会では米軍機墜落により被災した現場住民の証言や、犠牲者・遺族との取材、この大惨事の解説などが行われる。
また平和像建立に向け、多くの市民の参加と募金協力を呼び掛けている。「まだ、設置場所も決まっていませんが、多くの人に関心を持ってもらい、この事件を風化させない取り組みを続けて行っていきたい」と奥村氏。問合せ【電話】042・793・6643
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