自衛隊機夜間飛行差し止め 厚木基地騒音訴訟
町田市民も原告となっている厚木基地騒音訴訟で21日、横浜地裁は全国で初となる「自衛隊機の夜間飛行差し止め」を命じた。米軍機による飛行差し止め請求は退けた。
町田のほか神奈川県大和や綾瀬、相模原など8市の住民約7000人が訴えた。町田市民はそのうち約100人。厚木基地を利用する航空機の騒音に悩まされてきた住民が2007年に提訴した。
原告団は同日、声明を発表し、「行政訴訟による自衛隊機の飛行差し止めを認めるという、これまでの基地騒音訴訟にない、画期的な判決であるとともに、厚木基地周辺住民に対する爆音被害は違法であるとして被害賠償を認めた。ただし、米軍機についての飛行差し止めは、残念ながら認められるに至らなかった」とし、「自衛隊機についてのみではあるものの、飛行差し止めを認めた本判決については、裁判所の英断として評価するものである」(抜粋)とコメントした。
また石阪丈一町田市長も同日、判決を受けコメントを発表した。「今回の判決では、米軍機の飛行差し止めは認められなかったものの、自衛隊機の夜間飛行差し止めは初めて認められ、また、住民側の騒音被害の賠償請求も認められた。町田市上空を飛行する米空母艦載機の騒音は住民生活に多大な影響を及ぼしている。国、米軍は、改めて住民の苦しみを重く受け止め、この異常事態を、1日も早く解決すべきである。本市では、夜間、早朝の飛行訓練、市街地上空での低空飛行、旋回飛行の禁止など航空機騒音の軽減を国、米軍に要請してきている。今後も市民の生活環境を守るため、航空機騒音の軽減を国、米軍に要請していく」と談話を残した。
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