東京都町田市歯科医師会の会長に就任した 小川 冬樹さん 旭町在住 61歳
地域・組織で人生の質向上を
○…「歯科医の役割は大きく変わってきている。会員の皆さんと一緒に患者さんのためにやっていきたい」と抱負を語る。歯科医に求められることは年々多くなってきていると感じている。虫歯治療が主な仕事だったのは昔の話。現在の口腔ケアは『人生の質』を左右する要因となっている。「歯科医と患者さんだけの関係ではなく、地域や行政、他団体との連携が必要な時代。社会から求められる役割をしっかり担えるようにしていきたい」
○…静岡生まれ。小学1年のときに町田に越してきた。「明るい活発な子だったかな」と振り返る。両親ともに医者で、その姿を見て医療の道を進むことを決意する。「細かいことをするのが好きでね。だから歯医者になったのかな」と笑う。父親は礼儀作法に厳しく、「なかなか、ほめてくれなかった」。でも患者さんが『困った』ことには親身になって治療した。「そういうところを見てきたから、私もそうなりたいと今でも思うよ」。同歯科医師会が町田市と協力して立ち上げた「障がい者歯科診療所」の開設にも尽力した。
○…口腔の不具合は認知症や心臓疾患にも影響を及ぼすことが分かっている。口腔ケアの必要性・重要性は日々明らかになってきている。高齢者の口腔ケアの状況は人生を左右する。「口腔ケアの向上と維持によって、人生で大事な『食べる』という機会を守っていきたい」
○…時間ができると冬はスキー、夏はキャンプとアウトドア大好き。「若いころは夜中まで仕事して、そのままスキー板を積んでゲレンデまでよく行っていたよ。今はなかなか行けないけどね」と寂しそう。気分転換は「料理」。料理人になる夢もあったほどで、今からでも遅くないなと思うことも。忙しい毎日の中、うまく気分転換しながら、「来年度は町田市と一緒に高齢者の口腔ケアを守るプロジェクトを実現していきたい」と意気込む。
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