「甘い!」「おいしい」。大蔵小3年2組の教室は、メロンの甘い香りと児童らの歓声に包みこまれた―。
今年度、「学歴向上チャレンジ校」に指定された町田市立大蔵小学校(石井正広校長)は11月30日、東京大学教授の藤村宣之氏を迎え「協同的探究学習の授業づくりをどのように進めればよいか?―生活科・社会科を通して」をテーマにした校内研究会を行った。
藤村氏が提唱する「協同的探究学習」とは、自分の考えを述べ、話し合い、交流しながらまとめていく学習スタイルで、「考える力」、「理解する力」などを育てるとされている。
藤村氏や同校の全教員が視察したこの日の研究授業は、3年生の社会科「まちの人たちの仕事〜農家の仕事・まちだシルクメロン〜」。3年生は9月ごろから「農家の仕事の授業」に取り組んでおり、これまでに近隣のアグリハウス(直売所)や地元農家に出向き、農業を体感してきた。この日はまちだテクノパークの産業技術を応用した新たな農法を開発し、テレビや新聞などで多く取り上げられている「まちだシルクメロン」の作り方を探求。今までに調べた野菜と比較して、作り方の違いを知ると、「箱の中に入った水で栽培している」「上の方になっている」「一株から60個もできると聞いてびっくり」などと発表した。児童らは次の授業でシルクメロンPRポスターを作り、学習したことをまとめていく。
授業後に行われた協議会では、教員らが協議を行い、藤村氏が講評した。浦木義尚副校長は「児童らの興味を引いた有意義な授業となった」と感想を述べた。
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