町田にゆかりのある作家を含めた回顧展として開催された「本の雑誌厄よけ展―オモシロ本を求めて42年」が、25日に終了した。
24日にはイラストレーターの沢野ひとし氏と弁護士の木村晋介氏の対談「ぼくらは一緒に大人になった」が行われた=写真。中学生時代に知り合って同級生だった2人はその後も交流が続き、大学生時代には共同生活を送る。社会人になってからは「本の雑誌」誌上の「発作的座談会」で椎名誠氏や目黒孝二氏らと息のあったトークを繰り広げて人気を博す。二人のさまざまなエピソードから、”人生を愉しむ秘訣”が聞けたほか、前半には木村氏による新作落語「椎名の手」の口演もあった。
イラストレーター兼エッセイストの沢野氏は町田市在住。今回の展示会を開催するきっかけを作った一人。「本の雑誌」では2号から表紙と本文挿絵を担当。独特の絵が人気となり「ワニ眼画伯」と呼ばれた。
対談は、事前募集した定員80人がすぐに埋まるほどの人気で、会場となった会議室は満席状態。二人のゆるいトークに盛り上がり、最後には観覧者の質問に答える時間も作られ、予定していた時間はあっという間に過ぎた。「初めて会ったときのお互いの印象は」という質問には、木村氏が出会いの場面から印象までを詳細に語る中、沢野氏は「よく覚えていない」といつものようにひょうひょうと答え、会場は笑いに包まれた。また、観覧者からは「本当に仲が良くてうらやましい」という声も聞かれた。
町田市民文学館の担当者によると、展覧会は最終日を翌日に控えた24日の段階で来場者が5500人を超える盛況となった。
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