経営の悩みや課題をコーディネーターと専門家が解決までサポート。多摩地域の小規模事業者を応援する「多摩ビジネスサポートセンター(BSC)」が24日、町田商工会議所内に開設された。
東京都は2015(平成27)年から都内の小規模事業者が経営を大胆に見直し、世代交代や業態の転換、経営基盤の確立などを図りながら地域で持続的な経営を続けていくことができるよう高度かつ専門的な支援を行うため、都内の6カ所に支援拠点を設置している(区部=東京商工会議所4カ所、多摩島しょ=東京都商工会連合会1カ所、協同組合、商工組合等団体向け=東京都中小企業団体中央会1カ所)。そして今回、多摩地域のサポート体制を強化するための拠点として、多摩BSCを新たに開設し多摩地域の支援拡充を図る。
多摩BSCはセンターとしては7番目、多摩エリアでは2番目となる。支援の対象は、多摩地域商工会議所の所轄する地区(武蔵野、むさし府中、立川、青梅、多摩、八王子、町田)の小規模事業者(個人、法人、グループなど)だ。具体的には「売り上げをもっと伸ばしたい」「事業承継の悩み」「新しい商品を開発したい」「自社ブランドを確立したい」「何を改善すればよいかわからない」といった相談に対応する。コーディネーターと専門家が解決までサポートし、窓口や訪問で最大12回まで無料でアドバイスを行う。
事業承継をサポート
開設式であいさつした町田商工会議所の深澤勝会頭は「景気の回復を肌では感じるが、小規模事業者にとってはまだまだ厳しい状況が続く。経営者の高齢化も進んでおり、廃業せずにスムーズな事業継承を行うことができるよう地域と連携しセンターとしてサポートしていきたい」と話した。町田商工会議所会員の4300弱のうち、毎年約200人が退所し、200人近くが入所するローテーションを繰り返すが、退所者の中で高齢化によって廃業する割合が年々増えているという。
来賓として出席した東京都産業労働局商工部の坂本雅彦商工部長は「多摩の産業を支えるという気概をこの町田から発していってもらえたら」と語った。最後に事業説明をした多摩BSCのコーディネーター、関俊雄企業支援部副部長は「小規模事業者のさまざまな悩み、経営課題の解決に向けてお手伝いし、応援していきたい」と話した。
センターには4人のコーディネーターが常駐する。当面は年間で約110件の小規模事業者の支援を目指すという。
(問)多摩BSC【電話】042・732・3920へ。
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