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町田版 公開:2019年2月7日 エリアトップへ

遅咲き空手家、62歳で頂点へ 実践武道空手 武心塾 石黒剛朗さん

スポーツ

公開:2019年2月7日

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 「絶対に負けられないと思った」。昨年12月24日、横浜文化体育館で行われた新極真会第23回全関東大会に出場した石黒剛朗さん(62)。60歳以上65歳未満軽量級70kg未満の部で優勝した。

 現在、選手として、また指導者として通っている実践武道空手・武心塾(加藤丈博師範)の門を叩いたのは13年前、49歳の誕生日だった。「50歳を前に身体にいいことをしよう」と考えた。仕事帰りの成瀬駅ホームから毎日見ていた道場の看板。空手は中学時代にかじった程度だったが、導かれるように見学に。その日は土曜の夜で、一般の部の選手がスパーリングに励んでいた。おそらく社会人であろう青年たちの一生懸命な姿に胸が熱くなった。見学を終えて扉を閉めると、そこに貼られていた古いタウンニュースの紙面が目に飛び込んだ。現在師範代を務める白濱隆一郎さんが大会で優勝した記事が載っていた。「白濱師範代は自分より3つも年上。今でも現役でバリバリやっている。当時も自分より上の年齢で、大きな大会で優勝していて感銘を受けた」と石黒さんは振り返る。

 毎週若者に交ざり、鍛錬を積むも「大会では1回戦、2回戦負けがずっと続いてね。でも昨年、夏の全日本大会で準優勝した。本当に悔しくて、冬は絶対優勝したいという思いが強くなりました」。

 自身も鍛えながら、月曜はビジネスマンクラスを、金曜は子どもたちを指導している。自身の小3の孫も道場に通っている。「孫たちの速い動きについていくうちに、自分も速く動けるようになってきた。教えながら、こっちも鍛えられたかな」と石黒さん。その子どもたちも同じ大会に出ていて、決勝戦はみんなで応援してくれた。自分が頑張ることで、子どもたちにも、大人クラスの人たちにも励みになるはず。「みんなからエネルギーをもらいましたね。勝ちへのこだわりも出てきました」。その結果の初優勝。次の目標は夏のドリームカップ(全国大会)での優勝だ。「平成最後の大会で優勝しました。次は新しい元号の最初の大会で優勝したい」。柔和な顔の、その目の奥は、鋭く輝く。

加藤師範(右)と石黒さん
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