町田駅近くで多くの人に愛されたジャズ喫茶がその歴史に幕を下ろした。1970年に下北沢に創業し、2号店として町田ジョルナに開店した町田ノイズ。昼間でも薄暗い店内は、38年もの間その独自の雰囲気を保ち続けた。この空間を残したい――今、移転再建に向けて多くの人たちが支援の輪を広げている。
駅前のファッションビルの中にある穴場のような存在。心地よい音楽に包まれた店内は天井の細部にまでこだわり、座る席で気分も変わる不思議な空間だ。若者から年配者まで一人でも気軽に立ち寄れ、コーヒーを片手に何時間でもいられる唯一無二のスポットだった。
2011年からは月に数回不定期に行う生演奏のライブも定着。音響や設備が整わなくても、「この店が大好きだから」という理由だけで有名ミュージシャンたちがこぞって出演した。先代から引き継いで店を守り続けてきた現オーナーの青柳夫妻。老朽化が進み、いろいろな要因が重なって店を維持していくことが困難な状況になった。今年に入り、店を閉める方向への動きが現実的になる。すると、長年の常連客をはじめ、ゆかりのあるアーティストたちから閉店を惜しむ声が上がり、支援の輪が広がった。
移転再建への道のり
町田ノイズ救済プロジェクトとしてHH&MMのチャリティーイベント「ノイズフェス」が5月23日(木)、6月27日(木)にノイズ発祥の地である下北沢で開かれる。呼び掛けに応じた数々のミュージシャンたちが無償で参加し、収益はすべてノイズ再建のために充てられる。また、今月下旬まで移転支援のためのクラウドファンディングを実施中。うまく進めば2020年8月までに町田駅周辺に新店舗をオープンさせたいと考えている。
詳細は町田ノイズ公式SNS(フェイスブック、ツイッター)を参照。
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