10回目を迎えた「町田時代祭り」の実行委員長を務める 平本 勝哉さん 原町田在住 72歳
ワンチーム、みんなで作る
○…「町田時代祭り」には1回目から武将の鎧を身にまとって参加。当時は町田商工会議所の会頭としてだった。実行委員長として迎える10回目。「毎年楽しみにしてくれている人たちが増え、祭りとして定着してきた」と感じる。甲冑や直垂、壺装束、女袴などの時代衣装で街中を練り歩く「時代行列」が好評だが、「今後はもう少し時代考証を重ねて、もっと町田という地域性が出せるものにできたら」と考える。
○…町田で生まれて、この地で育った。創業百余年の会社を若くして亡くなった父親から引き継いだのは30代のとき。「何事にも誠実であれ」をモットーに、未来に挑戦する企業を目指してきた。一方、これまで町田青年会議所の会長をはじめ3期務めた商議所の会頭、地元出身力士の後援会長など地域社会に貢献することにも積極的に取り組んできた。
○…子ども時代、町田街道は砂利道だったし、家の近所には原っぱがたくさんあった。勉強よりも三角ベースや相撲など、体を使う遊びが好きだった。高校、大学はラグビー部。「一人ひとりが自分の役割を黙々とこなし、チームが一つになってトライを目指すことが魅力的だった」と語る。当時の仲間とは今でもつながっている。息抜きはテレビでスポーツ観戦。もちろん、ラグビーW杯も存分に楽しんでいる。特に日本の快進撃は自分のことのように嬉しい。
○…「実はいい加減なんですよ」。自身が先頭に立つよりも、周囲の人々を信じて任せる方だ。誰がヒーローというわけではない。大切にしているチームプレーはラグビーで培ったものかもしれない。「みんなの力で作りあげてきたお祭り。多くの方に参加いただき、祭りとともに秋の芹ケ谷公園も楽しんでもらえたら」と目を細めてほほ笑んだ。
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