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町田 人物風土記

公開日:2019.11.07

ウェブサイト「町田市ゆかりの美術家たち」の運営責任者を務める
三上 豊さん
和光大学教授 69歳

あえての不完全さでつなぐ

 ○…町田市内在住、市内で制作活動、作品を残した作家のみを紹介するウェブサイト「町田ゆかりの美術家たち」の運営責任者。同サイトは市制50周年記念に大学連携事業として2008年11月からスタート。「市から周年記念の企画を依頼された際に一過性の事業にはせず、大学と地域が作家を通じて継続的に繋がり、後世に残るものを作りたいと考えた」

 ○…スタート1年目は市民ボランティアが作家のもとを訪ね、取材を行ったものをウェブ上に掲載。しかし「始めた当初は200人くらいアッという間に紹介できると考えていたが、なかなかね」と苦笑。「作家が軽井沢で制作に取り組んでいるが、現地まで取材に行っていいのか?交通費は出してもらえるのか?」などのボランティアの問いに頭を抱えたことも。2年目から現在に至るまでは専属ライターに更新を委託している。

 ○…5年前に引っ越すまで、生まれてから60年以上を玉川学園の地で過ごしてきた。「町田第一小学校から町田中学校、町田高校で大学も和光、町田を出てない」と笑って胸を張る。無類の映画好きで、かつて町田にあった映画館の名がすらすら挙がる。「東映、町田映画劇場、エトワール。子どもだったから入ったことはないけど町田ロマン」。今でも週1で新宿の映画館に足を運び映画を楽しむ。

 ○…専門はカタログや作品集、年鑑など紙媒体の美術資料について論じるアート・ドキュメンテーション。「時代が変われば掲載される情報内容は変化していくもの。そういう意味では管理しているサイトも同じ。あえて今、完全な作家の紹介である必要はなく次の誰かが、さらに掘り下げて、後々に継いでいってくれればいい」と静かに手を組んだ。

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