町田市による「仕事と家庭の両立推進企業賞」の表彰企業がこのほど決定し、木曽西にある有限会社蔵家(浅沼芳征代表取締役)が受賞した。市は仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の効果的な推進を目的とした同賞の表彰を2008年度より実施、これまでに32社を表彰している。
今回の表彰は同社の法定を上回る育児介護休業規定に加え、男性社員への積極的な育児休業取得の奨励、社員が輪番制でシフトを作成すること、自社所有の保養所や社外にハラスメント窓口を設置していることなどが評価された。浅沼代表は「家業を継いでから、コツコツと改革してきたことが理解してもらえて嬉しい。今後も続けていきたい」と話す。
同社は1974年に浅沼代表の両親によってリカーポート蔵家として創業。過去にも農林水産大臣賞や町田私の好きなお店大賞、魅力ある町田のシンボル企業など数々の受賞歴を持つ老舗だ。
外にいたから見えたこと
浅沼代表は20年続けた会社勤めの後、家業を継いだ。
会社を引き継いだ時、まず休みや営業時間の改革に着手。午後9時半まで開けていた店を8時までに短縮。その理由を「笑顔でお客さんに接して、いろいろなアイデアを提供するには店の人間が疲れていてはいけないから」と述べた。さらに「結果、来店しにくくなった方もいるかもしれないが、時間を作って、わざわざ足を運んでもらう価値のある店でありたい」と言葉を強めた。
質の良い仕事を提供するためワインソムリエやフードコーディネーターなど資格奨励制度も設けた。社員のスキルアップにより接客の幅が広がり、社内に良い雰囲気が出来上がってきたことで、今回の受賞につながったと感じている。
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