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町田版 公開:2020年9月3日 エリアトップへ

テーマソングで恩返し 病児保育事業へのエール込め

文化

公開:2020年9月3日

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テーマソングについて話す「はぐどばん」の萩野院長(左)と大きな樹の稲垣院長
テーマソングについて話す「はぐどばん」の萩野院長(左)と大きな樹の稲垣院長

 原町田の稲垣耳鼻咽喉科医院(稲垣康治院長)に昨年併設された病児保育室「おおきな樹」のテーマソングが誕生した。ラテンジャズ調のノリの良い曲は玉川学園のはぎの耳鼻咽喉科の萩野仁志院長が作曲、演奏したものだ。

 萩野院長は「HUG DOC BAND(はぐどばん)」というジャズバンドのピアニスト。オリジナルのCDを発売し、市内外で定期的にコンサートを開くほか、医療機関でのボランティアコンサートなども行っている。町田市医師会耳鼻咽喉科医会の会長を務め、自身の医院では音声の専門外来など得意の分野でも活躍している。

孫の預け先に悩み

 4月に萩野院長の娘が急病で入院し、3人の小さな孫が残された。「特に幼児の末っ子が摂食が難しくなり、脱水症状になってしまって」と振り返る。急に母がいなくなったショックで尿も便も出なくなっていた。身体に湿疹も出ていたという。萩野院長自身も義理の息子も仕事があるため、一般の病院に預けることもできなかった。その時に思い浮かんだのが昨年10月に病児保育を始めた同じ耳鼻科仲間の稲垣院長の顔だった。

 すぐに連絡を取り登録を済ませた。コロナ禍で利用者が少なかったことも功を奏した。「利用者が減少していても閉めることはできないので、スタッフは常に待機していました」と稲垣院長。入院中の2週間、朝は自分が、夜のお迎えは義理の息子が担当し、孫たちはみるみる内に回復していった。「おかげさまで母子ともにスムーズに回復しました。預け先がなかったらどうしようもなかった。自分も患者さんが待っているし、婿もずっと仕事を休んでいられない。そういう家庭も多いのでは」と萩野院長。

ありがたさを感じ

 普通に元気に過ごしていると気付きにくい病児保育の大切さ。萩野院長は自身がその立場になり、ありがたさを感じるとともに、病児保育を運営する稲垣院長に敬意を表した。「耳鼻科だけでも大変なのに、ほかのフィールドに挑戦して人の役に立ち素晴らしい」

 何か恩返しをしたいと考えた萩野院長は、自身で作詞・作曲し、テーマソングを作成。バンドメンバーで演奏、録音した。贈られた楽曲はおおきな樹室内のBGMになっている。「大人っぽい曲調なのですが子どもたちが口ずさんだり、曲に合わせて踊ったり。親しみやく癒される」と稲垣院長。また、おおきな樹のスタッフの描いたイラストを載せたミュージックビデオを作成しホームページでも紹介している。「萩野先生が音楽に造詣が深いのはもちろん知っていました。とても素敵な曲なので、せっかくならと、おおきな樹のインフォメーションに活用させていただきました」と笑顔で話す。

 同じ市内に医院を構えるライバルでもあり、尊敬しあう関係。専門以外のフィールドにも挑戦する2人の耳鼻科医が互いにエールを送り合う。

ミュージックビデオに入るスタッフの手書きイラスト
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