町田市に移転して今年30周年を迎えた昭和薬科大学(東玉川学園)が10月17日(土)、移転・創立90周年を記念した特別講演会をオンラインで行う。講師者は2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授で東京理科大学特別栄誉博士の大村智さん。演題は「微生物創薬と国際社会貢献」。誰でも自由に視聴可で事前登録も不要だ。
同大学は1930年に設立された「昭和女子薬学大学専門学校」を前身として、49年には新制大学「昭和女子薬科大学」を設立、翌50年に昭和薬科大学と名称を改め、男女共学校となった。
設立当時、校舎は目黒にあったが45年の戦災で世田谷に移転。その後、校舎の老朽化をうけ85年に町田市で校地造成を開始し、5年かけて町田にキャンパスが全面移転された。
地域連携センター設置
学園祭をはじめ公開講座、薬用植物園の開放などを通じて、これまで同校は市民および近隣住民との交流を育んできた。培ってきた薬や医療に関する専門知識・経験を通じ地域との関係をもう一歩踏み込もうと学内で機運が高まり、2019年12月には市と健康的に暮らし続けられるまちづくりの推進に関する協定を締結。20年4月には新たに地域連携センター(吉永真理センター長)が設立した。吉永センター長は「今後もはさらに地域との関係を深め、地域貢献・社会貢献をしていきたい」とコメントした。
動画配信サイトを利用
大村博士は線虫感染症の新しい治療法の発見で日本人で3人目となるノーベル生理学・医学賞を受賞。疥癬症や糞線虫症に威力を発揮する抗寄生虫薬「イベルメクチン」を創生し患者を救った業績が同大学の教育理念「薬を通じて人類貢献」を具現化していることから、今回の特別講演会の講演者を務める。
ライブ配信時間は午後3時から4時。以降も12月末日まで動画配信サイトYouTube「昭和薬科大学公式チャンネル」で閲覧できる。
問合せは同大学創立90周年記念事業実行委員会【メール】soumu@ad.shoyaku.ac.jpへ。
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