町田 人物風土記
公開日:2022.03.31
写真俳句連絡協議会の会長で「よくわかる写真俳句」を監修した
中村 廣幸さん
金井在住 65歳
書籍で、講座で「楽しみ」普及
○…俳句と写真の組み合わせを楽しむ写真俳句。その普及に努める書籍の監修を行った。「普通のハウツー本ではなく提唱者である森村先生の作品やエッセーが載るのが特徴」と胸を張る。自身が会長を務める写真俳句連絡協議会。名誉顧問は写真俳句を世に広めた小説家、森村誠一氏だ。「これまで先生が出した写真俳句の本は3冊ともすべて絶版になっちゃっているからね」
○…本業はホームページ制作、管理の会社を営む。森村氏との関係は知人からの紹介。ホームページを作りたいと声がかかった。もう20年以上の付き合いになる。「作家で一番写真の多いホームページじゃないかな」と振り返る。ホームページの写真に俳句を添えたことから森村氏の「写真俳句」が始まった。10年前には近くにいた方が便利だと、玉川学園に引っ越してきた。今は森村氏の仕事が7割を占める。
○…三重県出身。高校を卒業し公務員になるも物足りなさを感じ、32歳で語学留学。「アメリカに行くには学生になるのが一番早いかなって」。2年制の大学でホテルレストランマネジメントの単位を取り、就労ビザを取得。シカゴは冬が寒いからと今度はハワイへ。日系ホテルに務め、マーケティングやパソコンを習得。戻った日本での今の仕事に生きている。
○…写真俳句の目新しさが受け、年配者向けの生涯学習にと色々な自治体から声がかかる。コンテストの開催や講座を開いてくれという要望も多い。また、発表する場を作ろうとSNSも立ち上げた。作品を作ることが目的ではなく、作るために外に出て、色々考えることが大切。クリエイティブなことをやることで、人生に楽しみが増えてくれればいい。そんな「森村先生」の意思を広めるのが自分の役割だ。
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