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公開日:2022.03.31

市出身歌手彩ショルさん
特殊詐欺防止CDを寄贈
青パト、街頭での啓発強化

  • 防犯広報用CDを作成し、寄贈した彩ショルさん(中央)

 特殊詐欺被害根絶を目的にした啓発ソング「ダメ!ダメ!ソング」を歌う町田市出身のシンガーソングライター・彩(あや)ショルさんがこのほど、歌にナレーションを加え、啓発をより強化した防犯広報用CDを作成。町田警察署にCD300枚を寄贈した。同署は防犯協会や交通安全協会、町内会・自治会連合会や行政と協力し、広報活動を強化する。



 CDを寄贈された町田警察署は3月23日、彩ショルさんと所属事務所の合同会社Office美絵(よしえ)代表、町田駅周辺の商店街に音声を流す株式会社町田放送宣伝社に対して感謝状を贈呈。同時にCDを使用する青パトなど特殊詐欺被害0(ゼロ)カーの出発式を実施した。



 同署では、管内で犯人からのアポ電が集中する地区に車両広報を実施し、直接地域住民に注意喚起を行っている。しかし広報内容が単調で、高齢者に浸透しにくいという点が問題になっていた。さらなる被害防止を図るためにはもっとインパクトがある車両広報が必要と考えた彩ショルさんは、自身のダメ!ダメ!ソングを用いた啓発CDの作成に至ったという。今後は各自治会が所有する青パト等での車内広報や、町田駅周辺の商店街に音声を流し、多くの市民に対し印象に残る広報を行うことで被害防止につなげていく。



 町田警察署管内の令和3年の特殊詐欺は110件発生、被害は約2億6千万円となった。これは前年より38件、3000万円の増加で、警視庁ワースト1の成績だ。そんな中で、犯人を18人検挙し、102件を解決。また50件の被害を未然に防いでいる。同署の吉田知成署長は「特殊詐欺被害根絶には、検挙と抑止の両輪で進めていく必要がある。それには地域、行政、警察が三位一体になり、情報を密にすることが大切」と話し「2016年から啓発ソングを歌って頂き、今回このようなCDを作って頂いた彩ショルさんのお力添えに感謝し、被害に遭う高齢者を一人でも減らしていきたい」と述べた。

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