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町田 人物風土記

公開日:2022.11.24

10月17日付けで警視庁町田警察署の署長に就任した
島貫 匡(ただし)さん
旭町在住 58歳

「至誠」を持って力を尽くす

 ○…管轄エリアが広く、管内人口も警視庁で一番多い町田警察署の署長に就任した。仕事をするうえで常に心に留めているのが「至誠」という言葉。一生懸命尽くしていれば誰かが見ていてくれる――。自身が若い頃はその思いで、実直に行動してきた。今は自分が見る番でもある。就任時には署員に対して「忙しい時もあるが、明るく、元気に、そして前向きに各々の業務に取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 ○…警察官を志したきっかけは中学生の頃に観た刑事ドラマの松田優作だ。大学で法律を学び、1987年に警視庁に入庁。成城署警備課長や警務部訟務課長、高尾警察署長を歴任した。思い出すのは「オウム真理教の事件」。殺伐とした空気感の中での業務。「それと東日本大震災です」。警察庁警備局におり、被災地で捜索や救助、避難誘導等を行う全国の警察官の姿を目の当たりに。「全ての職員が何とかしたいという思いだった」と回顧する。

 ○…山口県で出生。親が転勤族で全国を転々とするなかで野球や剣道に勤しむ活発な少年だったと振り返る。「野球は今でも観戦もするし、若い頃は息子がいた少年野球チームのコーチを10年以上務めました」。剣道も現在、若い署員に交じり朝練に立つという。休みの日には2時間ほど近所をジョギング。「身体を動かせて、管内の地理を知るのにもちょうど良い」と微笑む。

 ○…特殊詐欺対策への対応が喫緊の課題。昨年は都内で最も多い被害件数、被害額を記録した。ならばと署員がATMに立ち、警戒を強化。またコンビニ店員や金融機関の職員による呼び掛けで、その後は被害の未然防止が増えている。「引き続き、行政や地域の協力を仰ぎながら住民の安全を守っていきたい」

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