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公開日:2026.01.01
十字架持つ馬頭観音
西区の萬徳寺、競技馬供養が起源
西区宮崎町の萬徳寺に、十字架を持った馬頭観音があると聞き、足を運んだ。萬徳寺は野毛の街並みが見渡せる高台に位置し、野毛山不動尊として親しまれる成田山横浜別院に隣接する。
同寺の境内の一角には、頭部が馬の石仏が着物姿で鎮座する。手には十字架のついたロザリオらしきものを持ち、台座には「ベンジャミン号に捧ぐ 1977-1992」との文字。花が供えられた石仏の横にある案内板には「ここに眠るベンジャミン号は競技乗馬として、みずからの背を人間に貸し、数知れない程の馬術部員の育成に貢献、競技に活躍した」と記されている。
同寺の横山和宣副住職によると、この石仏を寄進したのは、ベンジャミン号のオーナーだった女性。ベンジャミン号は、馬術を趣味としていたこの女性らを背に乗せ馬術大会などで活躍した。しかし人的不注意の事故で、足を骨折し亡くなってしまったという。
ベンジャミン号を心から慈しんでいた女性はその数々の功績をたたえ、供養するため石仏を建立。自身ががカトリック信者だったことから、十字架も合わせて彫るように依頼したという。
25年ほど前に女性が設置場所を探している際、「その『ご供養したい』という女性のお気持ちを先代住職がくみ取り、萬徳寺でお受けしたと聞いている」と横山副住職は説明する。野毛にある場外馬券場からほど近いこともあり、没後30年以上たった今でも、競馬ファンらがお参りに来る姿が見られるという。
馬頭観音は、頭部が馬の頭、または頭頂に馬の頭を載せた観音菩薩のこと。その姿から、畜生道を教化する菩薩とされ、馬や牛の保護、病気平癒や安全祈願のために造られ、信仰されるようになったと伝えられる。
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