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公開日:2023.01.12
町田市民病院
内視鏡手術ロボを導入
南多摩保健医療圏で初
町田市民病院にこのほど、新しい医療機器である内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ(Davinci X)」が導入された。町田市、八王子市、多摩市、日野市、稲城市の5市からなる南多摩保健医療圏の医療機関では初。これにより繊細で精密な手術が行えるため、前立腺がんや直腸がんなどの手術成績の向上が期待される。
医療機器「ダヴィンチ」とは
「ダヴィンチ」は、患者の負担が少ない低侵襲(しんしゅう)の術式として導入された腹腔鏡や胸腔鏡などの鏡視下(きょうしか)手術をサポートする医療機器。ロボット機能を組み合わせることで、高画質な立体視(3D)画像で鮮明な視野を確保しながら、医師の手と同等以上の可動域により柔軟な動きが可能なロボットアームを操作し、正確かつ繊細に手術が行える。アメリカの企業が開発し、欧米では1997年から臨床応用されており、日本では09年に厚生労働省により薬事承認された。その優れた技術と操作性は患者や医師にとっても大きなプラスの作用をもたらしている。
ダヴィンチを使用する「ロボット支援手術」はトレーニングを積み、メーカーライセンスを取得した医師が遠隔で操作して手術を行う。従来の開腹・開胸手術と比較して、通常の腹腔鏡・胸腔鏡手術と同様に小さな切開部から手術が可能なため、傷が小さく痛みが軽度で「手術中の出血量が少ない」「手術後の回復が早く社会復帰が早い」などのメリットがある。また手振れ補正機能もあり、細かな作業がより正確に行えるという。
2月稼働に向けてトレーニング
ダヴィンチは現在、日本国内で約400台が稼働。近隣では北里大学病院(相模原市南区)と新百合ヶ丘総合病院(川崎市麻生区)で稼働しているが、町田市を含む南多摩保健医療圏の75医療機関の中で同院が初めての導入となる。導入費用は1億9316万円。
同院でロボット支援手術が対象となる疾患は、泌尿器科領域の前立腺がんと、消化器外科領域の直腸がん。これまでの前立腺悪性腫瘍手術の実績は20年度が29件、21年度が31件。直腸切除・切断術は20年度が44件、21年度は37件だった。
現在、両診療科の執刀医や医師をサポートする医療従事者がトレーニングなど手術に向けた準備を進めており、最初の手術は今年2月頃を予定している。ロボット支援手術の範囲は徐々に拡大しており、同院でも今後は前記以外の診療科や疾患への拡充を進めていきたいとしている。
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