「下小山田のハス」に期待
地域の魅力向上へ

小山田蓮田緑地に咲くハスの花＝８日撮影＝

　全面オープンを２０２５年春に予定する「小山田蓮田緑地」（下小山田）で現在、敷地内に広がるハス田を観賞することができる。ハス田をより親しめる場所にするために整備が進む緑地。管理する町田市らはそこに生息するハスを下小山田地区の魅力向上につなげていきたい思いだ。

整備進む緑地　25年に全面オープン

　花を見せ始めたのは、古代に存在したハスの実から発芽・開花したとされる大賀ハス。整備が進む緑地は地域に広がるハス田を生かしたものになる予定といい、面積は１・６ヘクタール。今年４月には敷地内の広場がオープンとなった。

　市担当者は「ハスの花が咲き始めた。観賞に適した季節。立ち寄ってもらえれば」と話し、緑地は今後、ハス田のまわりに散策路を設けるなど、順次、整備を進めていく予定という。

　「ハス田により親しめるように整備を進めていく。25年春の全面オープンを目指していきたい」

イベントも

　地域に生息するハスは町田にとって街の魅力を高めるものの１つになっているようだ。

　野津田町の薬師池公園は例年、園内に咲くハスの花の開花時期に合わせ、イベントを開催。人気を集め、昨年は１００人分の整理券が配布直後に受付が終了したという。また、小山田蓮田緑地周辺のハス田でも毎年、「蓮まつり」と題する催しが開催され、地域住民らの集いの場となってきた。ハス田を見守ってきた（社福）まちだ育成会の町田市大賀藕絲館（おおがぐうしかん）担当者はハスを観賞用として育てていくため、除草作業などを行なっているといい、「町田にハスを根付かせていきたい」とコメント。市担当者は「地域の重要な資源であるハスを、今後も守っていければ」と話している。　

　