フットサル｢ぺスカ｣首位争い
Ｆリーグ　応援追い風に

仲間同士で鼓舞し合うメンバー（チーム提供写真）
観客と一体となってプレーする選手（チーム提供写真）

　サッカーＪ２リーグで首位を走るＦＣ町田ゼルビアに注目が集まる一方、同じく町田市を拠点とするフットサルチーム「ＡＳＶペスカドーラ町田」も現在、フットサルのＦリーグで優勝争いをしている。残り、12試合。高まる地元の応援を追い風に念願の初優勝へ近づいている。

　昨シーズン上位に食い込んだペスカの今季初戦は黒星スタートとなった。オウンゴールを皮切りに連続５失点。１点を返すのがやっとだった。

　ただ、ぺスカはすぐ立て直した。敗戦からの反省を選手間で共有すると、昨シーズンからメンバーの入れ替えがほとんどなく、チームワークに秀でるチームは勢いに乗り、２戦目から、８連勝。首位に立ち、当時２位だった名古屋のチームとの先月30日の対戦は１点差で敗れたものの、全22節中、10試合を消化した時点（８月１日地点）で、２位。リーグに参戦して17シーズン目。初優勝を狙える位置にいる。

　ぺスカの広報担当を務める山野達也さんは「フィジカルコンディションは昨年より上。攻守にわたり、力強く前に進む力が発揮されている。スタッフを含め、仲間同士で鼓舞し合い、チームの雰囲気も良い」と話す。

ホーム人気

　そんなチームを後押しするのが、地元ファンの熱狂的な応援の力だ。

　昨年シーズン、ホームゲームの入場者数がリーグ１位だったぺスカ。今シーズンもアウェーの試合では入場者数が６００人に満たないことも少なくないが、ホームグラウンドである町田市立総合体育館（南成瀬）での戦いではこれまで全ての試合で千人を超える。

　先月の名古屋のチームとの首位攻防戦には２千人を超える観客数を記録。「スポーツのもつ価値を発揮して、地域のために力を出していこうとクラブとして決意して行動してきたことが皆さんの心に届いたのだと思う」と山野さんは話し、「それはクラブを支え続けてきたパートナー企業や行政、地域の団体など、多くの支援があってこそと考えている」と笑顔をみせる。

次戦は13日

　ぺスカの次戦は８月13日（日）。ホームで立川市のチームを迎えるが、山野さんは「全ての試合で全力を尽くし、最後はみんなで優勝の喜びを分かち合いたい」と意気込んでいる。