町田山崎団地の「山崎団地名店街」で昨年以降、出店が相次いでいる。先月にはノンアルコールのカクテルを提供する店舗がオープンし、「シャッター通り」化が進んでいた商店街に活気がみられるようになっている。
「これまであった歴史は否定せず、団地のイメージをよりポジティブにしていきたい」。先月、「0号室」と名づけたノンアルコールのカクテルを楽しめる店を開設したインテリアデザイナーの除村千春さんはこう話す。
オープン日には地域住民らも顔をみせ、山崎団地で生まれ育った除村さんは「幼い頃に親しんださまざまな個性を持った店が集まる商店街の良さそのままに新たな魅力を創出していければ」と力を込める。山崎団地名店街には昨年来、出店が増えている。キャンドルショップやパン屋などがオープンし、ひと昔前まで「シャッター通り」化が進んでいた商店街が活気づいてきた。
他地域でも
多摩地域の団地商店街では同じような動きがみられる。多摩ニュータウンとして1970年代以降に建設が相次いだ地域では初期の入居者らが高齢化。団地内の活気が失われていき、シャッター通りとなる商店街が増えていったが、半世紀が過ぎ、商店街のにぎわいを取り戻そうとする店舗、団体が増えている。
多摩ニュータウンの一角にある八王子市の団地「松が谷住宅」には22年、食品や日用品などが並ぶ店やカフェなどが入るコミュニティ拠点が商店街内に開設。空き店舗スペースが広がっていたなか、新たに複数の店が入るようになるなど、活気づいた。
また、多摩市でも高齢化が進む愛宕団地(愛宕第二住宅)に23年、食堂などが入る多世代交流拠点が開設すると団地周辺に住む人たちの交流がみられるようになった。同所を開設した団体担当者は「団地内商店街を支援してくれる地域の方、大学生が増えていった」と振り返る。
町田市内の商店会を見守る町田市商店会連合会の林伸光会長は「団地内商店街には住民だけでなく、周辺に住む人たちも立ち寄ってもらえるようになればと思う。若い商店街会長らが元気。盛り上げてくれている」と若い力に期待を寄せている。
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