町田第三小学校4年生の山路優美さんが先ごろ、ピアノのアジア大会・コンチェルト(協奏曲)の中学生が参加する部門で飛び級で金賞を獲得した。山路さんは「最後の音合わせがうまくいって、力を出し切ることができた」と話している。
山路さんが今回受賞したのは「第25回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA」のコンチェルトAA部門(中学生以下)。国内外で現在広く活動するピアニストの反田恭平さん、小林愛実さんらも出場し結果を残してきたコンクールで、山路さんは大会当日、ポーランドから来日した弦楽四重奏の楽団と共演。高い評価を受けた。
昨年に続き、同コンクール2度目の金賞獲得となった山路さんは本番を振り返り、「少し緊張したけど、自分の力を全て出し切ることができた。課題曲の終盤の弦楽器と音を合わせるところが難しかったけど、本番でうまくいって良かった」と振り返る。
母親でピアノ教室の講師を務める山路理沙さんは「娘は前日のリハーサルで合わなかった部分も、本番10分のリハーサルで調整し合わせていた。何より弦楽器と息を合わせ、楽しそうに演奏する姿を見られたことがうれしい」と話す。
3歳から
山路さんがピアノを始めたのは3歳の頃。ピアノ教室の講師をしている母や祖母の影響もあり、幼いころから「音」と親しむ毎日を送ってきたという山路さん。学校がある日は約4時間、土日は6時間に及ぶ練習を、勉強やほかの習い事と並行しながら積み重ねてきたという。
これまでも様々なコンクールで優秀な成績を残し、山路さんは「ピアノは練習し、弾きたかった曲が弾けるようになることが嬉しい」と笑顔をみせる。
「世界に羽ばたいて」
一方で、7歳の頃にオーケストラと一緒に演奏した経験がある山路さんは「またオーケストラと一緒に舞台に立ちたい」という目標も抱いているといい、将来の目標については「みんなが知っているようなピアニストになりたい」と話している。
母の理沙さんは「ピアニストとしてのみならず、興味をもったことにはどんどんチャレンジしてほしい。世界に羽ばたけるような子になってもらいたい」と語っている。
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