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町田 人物風土記

公開日:2025.01.30

「町田私の好きなお店大賞」記念大会でグランプリを獲得したカレー店を営む
浅野 信三さん
玉川学園在住 64歳

父の味 追求し続ける

 ○…町田駅前にある仲見世商店街の店舗で38年続くカレー店の2代目として腕を振るってきた。名物はじっくり手間暇かけてこだわりを詰め込んだカツカレー。「サラサラ」でコク深いルーと揚げたてのトンカツは客の舌をうならせ、「好きなお店」としての最高評価を得た。「地元でお店を続けられ、多くの人に食べてもらえてうれしい。受賞は大変光栄で身が引き締まる思い」と喜びを語る。

 ○…定年を迎えた父親が第二の人生として始めた店だった。「実は私の方が父より早く飲食業に携わっていて。当時は別の店で働きながら、店を手伝っていました」。その味は徐々に口コミで広がり、今や全国からお客さんが訪れる人気店に。18年前に店を継ぎ、現在は息子と2人で厨房に立つ日々だ。「行列ができる理由がわかる」。そんな言葉が励みとなっている。

 ○…お客さんとのおしゃべりは大好き。店を続ける中、常連客とはプライベートでも付き合うようになることが少なくない。「1番多くお店に来てくれる人とは一緒にサッカーを見に行くようになりましたね」。一方、店内でサザンオールスターズの曲を流していたことをきっかけにサザンについて語り合い意気投合したことも。「その人とは地方まで一緒にライブに行きましたよ」と笑う。

 ○…今春には店舗の移転を予定している。「現在よりも少しだけ広くなる。よりたくさんのお客さんに来てもらえたら」。移転を機に考えているのは、限定メニューの充実。常連客の声も聞きながら、「また来たい」と思われる店づくりを追い続ける。心がけるのは「うまいものを出していれば、人が人を呼んでくれる」。--父親が大切にしていた言葉だ。

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