東京都は先ごろ、冷房設備を完備した区市町村が指定するクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)や、冷房環境をシェアすることが可能なTOKYOクールシェアスポットをホームページ上の防災マップなどで確認できるようにした。熱中症対策の1つとして活用を呼びかけている。
確認できるのは都の防災や気候変動適応センター、東京消防庁のホームページ上のマップ。例えば、気候変動適応センターのマップはクーリングシェルターやTOKYOクールシェアスポットが都内のマップ上に印づけられ、その目印をタップすると各施設の住所や連絡先などを確認することができるようになっている。
クーリングシェルターは熱中症による重大な被害が生じる恐れがある場合に発表される「熱中症特別警戒アラート」に合わせ、開放される冷房設備が整った施設で町田市内では図書館や市民センター、薬局などが指定され、60カ所ある(昨年9月現在)。一方のTOKYOクールシェアスポットは省エネを目的として冷房環境を共有するための場所といい、屋外を含む。
都の担当者は「命を守る熱中症対策の1つ。ホームページのほか、スマートフォンでも確認できるもの。活用してもらいたい」と呼びかける。
熱中症増
近年、最高気温が35度を超える猛暑日や熱帯夜の日数が増加し、熱中症患者は増えている。総務省消防庁の資料によると、今年5月1日から6月22日までの全国の熱中症の救急搬送数は1万3468人。昨年同時期の7652件の2倍近くに迫り、そのうち東京は全国最多の数となっている。
都はそんな状況から熱中症対策を急いできた。今回はクーリングシェルターやTOKYOクールシェアスポットだけでなく、身近な場所で熱中症の危険度が分かる「東京暑さマップ」も都のホームページ内で公開。人体に与える熱の影響などを示す「暑さ指数」を1時間ごとに48時間先まで表示するなどしている。
都の担当者は「東京暑さマップで先の行動も考えてもらえるようになれば」と話している。いずれのサイトも検索したうえで閲覧することができる。
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