今年50周年を迎えた一般社団法人八王子青年会議所(JC)の第51代理事長になった 高野 正人さん 長房町在住 36歳
区切りの年 八王子をひとつに
○…1月1日から青年有志団体のトップを務める。「JCは新しいことに挑戦し続ける組織。だから毎年トップも変わる」。これまでも失敗を恐れず新しいことに取り組む姿勢が結果を生み出した。今ではすっかり有名になった八王子T―1グランプリもその成果のひとつ。50周年を「JCの存在価値を今一度見てもらう機会」と位置付け、自分たちを育ててくれた八王子への感謝の気持ちを「新しい挑戦」という形で示す考えだ。
○…「志が同じなら『初めましての関係』から1時間で仲良くなれる」。それを強く感じたのはウインタースポーツに熱中していた大学生時代。泊まり込みで滑るためにインターネットで仲間を募り、シェアハウスを借りた。好きなことが同じなら、まったく知らない人同士でもすぐに心が通じ合うことを実感した。「最終的に目的が一緒ならつながっていける」
○…大学で建築の勉強をして建築関係への道を考えていたところ、創業者の父の一声が。「他社への就職を考えていたので最初は反発も感じたが、父の背中を見て偉大さを知っていたから」。入社を決めた。母親と一緒にトラック1台で起業して身を粉にして働いた父親。忙しいにも関わらず、休みのたびに遊びに連れて行ってくれるなど自分への愛情を感じていた。28歳のときにJCに入ったのは父の意志だった。「本当は父が入りたかったみたいです」
○…仕事でも新しい挑戦の真っ最中。これまで関係が希薄だった市内の同業者と親睦を深めて意思疎通を図り、互いに仕事を紹介し合う。「1つの仕事をまわす勇気で新しい仕事が来る。『損して得とれ』の精神。人と人がつながれば大きな力を発揮できる」。その考えを市全体に広げていきたいと強く思う。「八王子は文化・歴史・産業が集約する全国的にも大きな自治体。潜在能力は高い。大きな区切りの年にJCを通じて八王子がひとつになるような事業ができれば」
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