八王子 人物風土記
公開日:2018.05.31
Dr.肥沼の偉業を後世に伝える会の会長を務める
塚本 回子さん
長房町在住 77歳
ボランティア 自分の栄養になる
〇…13年前、市内のセミナーで初めてその存在を知った。感動しその年のうちに仲間と現地へ墓参りに。第2次大戦後のドイツで伝染病の治療に力を尽くした肥沼信次医師。ベルリンの壁に阻まれて彼の活動、死去の知らせは40年以上、日本へ届かなかった。その功績とエピローグが心を強くうち、彼の生涯を知ってもらおうと一昨年、ボランティアで活動を開始。イベントの開催や顕彰碑、紙芝居の寄贈などフットワーク良く動き回る。
〇…八王子生まれ、八王子育ち。3人きょうだいの次女。父親はあの♪ハッパキラキラ〜『太陽踊り』を作詞した井田誠一氏。「父は自由な考え方でした。感性が若かった」。ラジオの放送作家でもあり「言葉で聞くことの大切さを教えてくれた」と感謝する。夫は日本人学校の指導者であったこともあり、3人の娘と海外で暮らした時期も。「イギリスはいいですね。町がきれい。電線がないので」と笑う。7人の孫にも恵まれた。
〇…東京オリンピックが行われた際、八王子市でも通訳ボランティアの募集があり、選手村でニュージーランド選手の対応をした。英語の教員だったため会話に支障はなく、外国人と接するのは「面白かった」そう。それが今も続くボランティア活動のはじまりだ。「やってみると自分にとって得るものが多い。自分の栄養になります」
〇…野口英世のように誰もが知る存在になればと思う。「肥沼医師は市民の誇り。この活動は若い人に引き継いでいきたいが、もうちょっとがんばりたい」。誰かのために生きてこそ人生の価値がある(アインシュタイン)――。肥沼医師が実践した道であり、その言葉をみるたび、「自分はどうか?」と心の中で問うようになった。「彼に生かされている気がします」
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