(一社)八王子青年会議所(JC)で初の女性副理事長をつとめる 秋山 順子さん 大塚在住 37歳
「男に負けたくない」を超えて
○…先日行われた八王子JCの総会では、子どもを連れて参加せざるを得なかった会員のために同JC50年以上の歴史で初めてキッズスペースを設けた。「途中入退場禁止の厳粛な会」だが、音の出ない玩具や、寝てしまっても大丈夫なようにクッションを用意するなど万全の態勢で臨んだ。自身も小1と年少の子を育てる母。「JCは男社会と言われるが、実際には社会全体がそう」。「ママ優先」ではなく、多様性への対応が問われている。
○…実家が電気工事の仕事を営んでおり、自宅の1階は事務所。職人を身近に感じて育ってきた。大学卒業後は建築現場の管理の仕事に就いた。「女性だからできないことなんてない」と考えていたが「職人が言うとおりには動いてくれない。先輩はこっそり仕事をチェックする」。今では男女それぞれ得意分野があると考えている。「会社を見るときは社長の奥さんを見ろ。馬を引っ張っているのは誰なのかを」とは母の言葉。「上手にバランスをとれば、どこにも負けない」
○…現在は両親が始めた有料老人ホームで事務長をつとめている。「第一号の利用者は祖母なんです」。小5の時に倒れて以来、親戚の手伝いも借りながら介護をしてきた。しかし、家では限界があることを感じていた。「入りたいと思ってホームに来る人は少ない。本当は家にいたいはず」。だから少しでも「楽しくて、別荘で休息するような環境」を目指したのだという。
○…入会当初は、どこかマスコット的な扱いを感じ取り、「男に負けたくない」という気負いがあった。現在は会員66人中、9人が女性。女性ならではの視野の広さが活動に厚みを与えている。「一口に女性といっても、独身・既婚・育児など状況によって考え方も異なる。多様な考えが組織の強さになっている」
|
|
|
|
|
|