京王電鉄「高尾山口駅」の様子
京王電鉄株式会社（多摩市）はこのほど、京王線高尾山口駅前に、体験型ホテルを開業すると発表した。開業予定は来年夏。既存の施設を改修し、「新しい泊まり方」などを提案するという。
周辺ほぼなし
ホテルは高尾山口駅から徒歩１分のところ、国道20号線沿いに位置する。30年前に建てられた既存施設を同社がリノベーションする。
建物は５階建てで、延べ床面積はおよそ２２００平方メートル。客室数は28室。運営は千葉県にある専門業者で、開業日は２０２１年夏を予定している。
高尾山薬王院に宿坊があるものの、団体利用などが条件となる。また、訪れる人の多くが「日帰り」であるなどの理由から、駅の周辺にカジュアルホテルを除き宿泊施設はほとんどない。「泊まるところがあれば、周辺観光などゆっくり楽しめそう」とホテル開業に対し、よく訪れる他県住民からは期待の声が聞かれた。
合宿などにも
同社では新しい施設を「体験型ホテル」と紹介する。「一般的なホテル利用に加え、学生、社会人、サークルなど様々な団体の合宿や研修にもおすすめのアクティビティが体験できる」としている。ワーケーション（仕事＋休暇）の拠点としても展開したい考え。詳細は今後、随時発表していくという。
新型コロナウイルス感染の影響で観光業は大きな打撃を受けている。それでも高尾山は、９月の４連休の人出がニュースになるほど、依然としてその需要は高い。同社担当者は「新しい遊び方、泊まり方、過ごし方の提案をし、本施設からエリア全体の活性化が期待できると思います」と話した。
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