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公開日:2026.10.15
東京薬科大学 学生が薬膳給食提案 来年1月の提供目指す
東京薬科大学(堀之内)の学生5人が八王子市と連携し、コラボ給食「八王子やくぜん麻辣湯(マーラータン)(仮称)」の開発を進めている。10月6日には学校給食センター南大沢(南大沢)で初の試作会を開催。学生の学びを地域に還元しながら、児童らの健康づくりや食への関心を高める目的で、来年1月の提供を目指し準備を重ねている。
メニュー開発を行うのは、同大薬学部薬学科漢方資源応用学教室に所属する学生のうち有志5人。リーダーを務める平谷菜音(なの)さんをはじめ、植村龍成さん、須山ももさん、古川怜佳さん、武村優さん(いずれも4年)だ。同大と市は2015年に包括連携協定を結んでおり、今回のコラボは市からの呼びかけに同大が応じたもの。同大との学校給食メニューの共同開発は初めて。
メニューの軸となるのは、若い世代を中心に流行中の「麻辣湯(マーラータン)」。中国が発祥とされる料理で、辛さのあるスープにさまざまな具材を入れ、春雨や麺と一緒に煮込んだものだ。
生姜やごま体に良いものを
5人はこの人気メニューを小中学生でも食べやすい味にしようと、企画案としてスープのベースにまろやかな鶏白湯を提案。そこに体を温め胃腸の働きを助ける生姜(漢方名:ショウキョウ)や、抗酸化作用をもつセサミンを含んだ白ごまを加え、絶妙なバランスで程よい辛みに仕上げることを考案した。
具材選びにもこだわりを見せ、豚肉や小松菜、白菜、レンコン、人参、大根、キクラゲ、シイタケ、豆腐など、栄養豊富な食材を検討。これに合わせる麺は、子どもたちになじみが深く、もちもちとした食感で満足感が得られやすい中華麺を構想している。
6日に行われた試作会には、5人に加えて同大事務局の職員や市の学校給食課職員などが参加。味付けの異なる2種類のスープで煮込んだ麻辣湯を実際に味わい、味の濃淡や食感、子どもたちの嗜好に合うかといった視点から意見を交わした。味比べを終えた平谷さんは「(107校に提供されることを受け)こんなに大きな話になるなんて思っていなかったけど、自分たちが厳選した食材を、ぜひ児童や生徒たちに味わってもらいたい」と意欲を示した。なお、スープや具材などは、今回の試作や栄養バランスを考慮しながら調整・変更しての給食提供になる。
「生きた学びに」
大学と行政にとっても、この取り組みの意義は大きいようだ。同大事務局の担当者は「こうした現場での実践は学生にとって貴重な『生きた学び』につながる。給食として振る舞われることで、子どもたちに東京薬科大学そのものを知ってもらうきっかけにもなれば」と手応えを口にする。また、市学校給食課の担当者も「同大学が市内にある八王子だからこそ実現できたコラボレーション。子どもたちが大学やそこで学ぶ学生の姿を知り、将来の職業について考える良い契機にもなるはず」と波及効果にも期待を寄せる。
レシピは11月を目途に完成させ、来年1月に市立小・中・義務教育学校全107校で順次提供される予定だ。
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