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戦争モチーフ 絵画を展示

文化

掲載号:2021年8月12日号

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展示会場で「兵隊と家族」(1973年・油絵)を紹介する工藤さん
展示会場で「兵隊と家族」(1973年・油絵)を紹介する工藤さん

陶芸家工藤さん

 八王子陶芸クラブの代表工藤孝生さん(84・椚田町在住)による絵画、陶芸展が8月30日(月)まで、高尾町の浅川市民センターで行われている((日)除く)。

 絵画は戦争をモチーフにした9作品を展示している。工藤さんは現在陶芸家として様々な教室で指導をする一方、武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)で西洋画を学んだのち画家として活動をしていた実績がある。

怖さ恐れず描いた

 「この季節になると北朝鮮から引き揚げてきたことを思い出します」と、工藤さんは今回の開催について話す。展示している戦争を描いた絵画は「記録ではなく表現」と説明する。これらは1970年代に描かれたものが多く、工藤さんによると当時の絵画界では、そのような作品の制作に対し「怖さ」があったそう。「先輩たちは(戦争の話題に)蓋をしていた。でも自分は表現をしたくて描いた」。その行動の根底には「愛」があるという。「どんなに醜いものでもそこに愛がなければ描かない。その愛は人に対するもの」

今も脳裏に機銃

 工藤さんは平壌府で戦争を体験した。小学生の頃のことだが、今も鮮明に覚えている出来事がある。近くの湖へ行った帰り戦闘機が襲ってきた。とっさに身を隠くし無事だったが「目をつぶっても明るい」機銃の閃光は生々しく脳裏に焼き付いているそう。また、終戦を迎え工藤さん一家が北緯38度線に歩いて着いた時、米キャンプで提供された塩うどんの美味しさが忘れられないという。

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