八王子市は、集中豪雨により下水道管の排水能力を超え浸水する内水氾濫の予想区域調査を浅川右岸、左岸などで実施。JR八王子駅北側など、内水氾濫の予想が新たに示されたハザードマップを9月15日(水)から配布していく。
「川沿いだけでなく」
今回、八王子市が内水による浸水予想調査を行ったのは、浅川の右岸・左岸と多摩川右岸地域。昨年市が発行した「総合防災ガイドブック第2版」のハザードマップで、内水氾濫の予想区域が記されていない地域となる。
市のハザードマップは東京都が管轄する河川の「浸水予想区域図」と国が管理する多摩川、浅川の「浸水想定区域図」を元に作成される。
都の予想区域図は河川から水が溢れる外水氾濫と排水処理能力を超えた雨水による内水氾濫を示す一方、国の想定区域図は外水氾濫のみとなる。今回の改訂で、市内全域の内水氾濫に備えたハザードマップが完了したことになる。
市の調査は、都と同じ「想定し得る最大規模の降雨」(総雨量690ミリ、時間最大雨量153ミリ)を想定。JR八王子駅から西八王子駅にかけての北側エリアや高倉町、大和田町、小宮町などの内水氾濫の予想区域が新たに示されている。
市担当者は「新たに(浸水を示す)色がついた地点、水深ランクが変わった地点など、必ず確認をしてもらいたい。河川に近い場所ではなくても、浸水は起こりえる」と呼びかける。
改定されたハサードマップは、9月10日(金)から市のホームページで公開。15日には市の広報とともに対象世帯約80000戸に配布される。
市担当者は「色がついていなくても自宅や地域にどんな危険があるのかを確認し、有事の避難行動について考えてもらいたい」と話す。
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