絆・つなぐ西八王子まつりで演舞を披露する「踊乱花」をけん引してきた 工藤 郁子さん 横川町在住 70歳
二十歳の気持ちで
○…「9月中頃くらいだったかな。急に『やる』と聞いてびっくりしました」。恒例の「踊れ西八夏まつり」では、地元のよさこいチームとして毎年トリを務めてきた。コロナ禍で2年連続の中止で、その間は他の演舞もなく、急な出演に戸惑いもあった。練習も2年近くできていない。一方で、内心では「ウズウズしていた」
○…夏まつりが始まって2年目に、地元の阿波踊り「千人連」とよさこい「踊乱花(おどらんか)」が発足。駅前のスーパーのチラシで知って応募した。「テレビで見て、よさこい自体は知っていた。カッコいいと感じて」。当時は30人以上と大勢が集まり賑やかだった。全国的にもよさこいが盛んで、北海道にも毎年踊りに行くほど。面倒見の良さやマメさが買われて、創立当初からのメンバーの中でもけん引役。副代表を務める。
○…「全身を使って踊る」だけに体力の消耗も激しいが、70歳を過ぎても現役の踊り手。10年前「還暦祝い」としてホノルルマラソン初めて出てから、これまで3回参加している。体を動かすのは好き。また、手先が器用で、手作り小物をよく作る。チームの衣装の一部を皆で作ったことも。「手芸用品屋さんを見て回るのが好き」
○…山形県出身。6人兄妹の末っ子だった。縁があって30年ほど前、八王子に来て、娘夫婦と一緒に暮らしている。「上の孫が今年20歳で、来年は下の孫が成人式。もうそんなに経つんだね」。踊乱花も来年20周年。「そのおかげで、大事な友達もできて、色々な場所で思い出も作れた」。メンバーの中で約半数が創立時からいる。「来年は20周年記念に、昔踊っていた人たちも皆を呼んで踊れたら。気持ちは20歳ということで」。照れながらそう話した。
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