クールセンター八王子のセンター長に4月1日、就任した 田所 喬さん 松木在住 43歳
みんなの「居場所」、各地に
○…春から新たに、クールセンターのかじ取り役を担う。就任早々、事務所に畳のソファを置き、キッズスペースを設け温もりのある空間にした。「環境活動は各家庭が日常に取り入れることが重要。できるだけ敷居を下げて」と狙いを話す。市内織物工場で織ったふきんなどの販売スペースも。「使い捨ては便利。でも作る過程にもエネルギーを要する。そんな一歩先に思いを巡らせるようになれば。難しいけど伝えていきたい」
○…茨城県出身。中学生のとき、祖父の米国出身の知人に出会い、英語に興味を持つように。大学卒業後はカナダへ1年間語学留学をした。極度の人見知りな性格に、慣れない異国の生活。孤独を救ったのは、現地の誰でも受け入れる国民性だった。「国籍や世代、立場に関係なく対等に接してくれる」。現地の人がホームパーティーやボランティア活動に誘ってくれ、自分の居場所ができた。「関わる人たちが居心地よくなる」。そんな振る舞い方を学んだ。
○…週2日は長池公園自然館の館長、長女が通う中学校のPTA役員なども務め、地域でさまざまな顔を持つ。組織で心がけることは「お互い補いあう関係づくり」だ。「得意なことを生かし、苦手なことを無理にやる必要はない」が持論。それは家庭も同じ。「食器洗いは自分の担当。でも洗濯は苦手なのでやらない」。得手不得手を認めれば、互いに感謝が生まれる。「家に帰るのが毎日楽しみ」なのだとか。
○…得意分野は「何もないけど」と苦笑い。だが、環境に興味のある人や親子連れなど、センターを訪れる人は多い。自然体な人柄が入口の敷居を下げている。「今後も各地で居場所づくり」。トレードマークの緑のジャンバーを羽織り、活動していく。
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