バスケB3・東京八王子ビートレインズのヘッドコーチに今季就いた 廣瀬 慶介さん 八王子市在勤 43歳
「楽しんだもの勝ち」 胸に
○…創設8周年になるクラブの新リーダーに今季から就任。大阪や千葉、渋谷など6クラブでコーチや通訳を経て、八王子へ。苦手のディフェンス強化を掲げ、「地味できつい基礎をしっかりやる」と宣言。選手に対しては「いいプレーは褒める。全員とまんべんなくコミュニケーションを取っていく」。クラブの改革へ一歩を踏み出す。
○…埼玉県所沢市で生まれ育ち、小学生のころは吹奏楽クラブに所属。ポートボールにのめり込み、中学では「背を伸ばしたくて」とバスケ部へ。厳しい練習に耐え、中3でメンバー入りした市選抜チームのTシャツは今も大切にしている。高校ではバスケ部を1年足らずで退部したが、競技は継続。テレビで観戦していたNBAに憧れ、大学は2浪しアメリカ留学。本場のすごさをクラブで4年間味わい、バスケ愛を深めて帰国した。
○…英会話教室の企業に就職し、八王子支店も経験。縁あって当時のプロバスケbjリーグ・大阪エヴェッサの運営会社に転職。別部門にいたが、2011年に通訳としてエヴェッサに転籍。再びバスケの道を切り開いた。旧NBL・千葉でビデオコーディネーターとして天皇杯を制し、B3アイシンではヘッドコーチ2年目でリーグ優勝。八王子では「再建中のクラブで、限られた戦力でいかに戦うか。厳しさを持って決断したい」と決意を新たにする。
○…「都会と田舎を感じる雰囲気が好き」。通勤は所沢から中央線に乗り、高尾駅からエスフォルタアリーナ八王子まで歩く。10月のホーム開幕戦を前に「負けても面白いと言われる試合をやりたい」と力を込める。「テーマは日々成長。子どもたちに夢と希望を与える」。街中をクラブの赤いTシャツで染める日を思い描き、突き進む。
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