古き良き伝統と新しいモダンが調和した「黒塀エリア」を発信--。改装のため6月から休業していた中町の懐石料理店「すゞ香(すずか)」が11月26日に再始動する。同地区で同日開所する伝統文化伝承の拠点「桑都テラス」と共に、新しい八王子を創出していく。
花柳界の料亭が減少する中、八王子芸妓の舞台として親しまれてきたすゞ香。戦後に再建され、もとは待合だったが料亭に。八王子芸者衆・めぐみさんが2002年から経営し、16年に(株)クレア(石川町)の町田典子会長に受け継がれた。
改装では座敷や中庭など伝統的な趣は残しながら、新しい要素も取り入れている。町田会長は「黒塀は多様な力が詰まった地区。未来に向けて皆で支え合い、盛り上げていきたい」と思いを込めた。めぐみさんは「コロナで踊る場が減っていた私たちにとって、再開は励み。さらに芸に力を入れる」と語った。
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