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八王子 教育

公開日:2026.03.19

高専生が社会課題に挑む
東京高専で社会実装教育フォーラム

  • 東京高専の体育館で行われたファイナルプレゼン

    東京高専の体育館で行われたファイナルプレゼン

  • 登壇した金出教授

    登壇した金出教授

 椚田町にある東京工業高等専門学校(東京高専)で3月6・7日の2日間、「社会実装教育フォーラム」が行われた。全国の高等専門学校の学生が、1年間かけて取り組んだ社会課題の解決に向けての成果をコンテスト形式で発表するもので、同校が2012年度から毎年主催している。

 社会実装とは、研究開発によって得られた知識・技術・製品・サービスなどを、実社会で活用すること。学生らは単なるアイデアの提示にとどまらず、実際に課題を抱える現場の人々と協力し、試作品の製作、実地評価と改善を実践してきた。その集大成を披露する場となっている。

 今年は全国58高専のうち15高、49チームが参加。初日のプレゼンテーションやポスターセッションを経て、沖縄(3チーム)、長野(2チーム)、函館・東京・木更津(各1チーム)から合計8チームが、2日目のファイナルステージへ選抜された。

最優秀賞に沖縄高専

 最高賞の「最優秀社会実装賞」に選ばれたのは、沖縄高専のチーム「34沖縄」が発表した「音響AIが導く次世代の消火プラットフォームSOFIA」。近年発生した大規模工場や倉庫の火災を受け、初期消火の遅れと消火剤による汚損の二次被害を同時に解決する仕組みを提案。AIカメラで火災を早期発見し、水や薬剤を使わず「音波」で消火するという画期的なもので、消防署や県庁へのヒアリングを重ね実験を繰り返し、初期消火にこだわった姿勢が評価された。受賞したメンバーは「チームで助け合い、受賞できて本当にうれしい」と喜びを語った。

「役立つことに価値がある」

 フォーラムには特別講演として、世界的な画像認識の研究者・金出武雄さん(カーネギーメロン大学創始者記念全学教授)が登壇。顔認証や自動運転のほか、2001年に米国・スーパーボウルで話題となった30台以上のカメラを用いた「EyeVision」など、自身の先駆的な研究を紹介した。

 金出教授は「楽しくインパクトのある研究開発を」と題し、「新しいこと、難しいこと自体に価値があるのではない。(社会に)役立つことにこそ価値がある」と、次代を担う若者たちへエールを送った。

 主催した同校の樋口聰校長は「これまでの取り組みの力強さを感じた。チャレンジすることは楽しかったと思う。社会実装はコストまで求められる厳しい世界だが、誇りを持てる研究者・イノベーターになってほしい」と話した。

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