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多摩 文化

公開日:2022.02.03

お隣訪問
八王子堀之内を歩く

 歩車分離の街づくりが進められた多摩ニュータウン。その一角、八王子・京王堀之内エリアには趣向を凝らした遊歩道がある。京王堀之内駅前のシンボルといえば、モザイクタイルでできたユニークな歩行者通路だろう。オブジェが並びアートな空間となっている。四季の路公園=写真【1】=と名づけられた長池地区と駅前を結ぶ「道」として、1990年に新都市センター開発株式会社(鶴牧)が設置したそうで、完成当時に制作されたパンフレットによると、丘陵地帯に広がるこの地域の地形が中部イタリア地方のロマーニャやトスカーナなどの地形と似ていることからイタリア諸都市をイメージしたものという。

水路に沿って

 駅から徒歩3分。歩車分離の街づくりが進められた多摩ニュータウンエリアでは遊歩道が充実し、なかでも、長池公園から京王堀之内駅付近までをつなぐ「せせらぎ緑道」は一際趣向が凝らされている。計画的に整備された水路に沿った歩道の全長は約1・4キロメートルで、里山や渓流を想像させる場所、タイルを用いた近代的な遊歩道が続く。そして、駅から向かうとまず住宅街に入る。せせらぎと住宅地が一体となった美しい遊歩道に=写真【2】。小さなレンガの橋があるのも楽しい。その後、住宅街を抜けるとせせらぎの人工水路と幹線道路が立体交差する「せせらぎ橋」に。歩道橋にも水路を通すこだわりぶり。ここまで作り込む歩道もなかなかないのでは。

 歩道橋を越えると、自然を感じるせせらぎの歩道に。コナラやツツジ、梅雨時期は紫陽花、夏は木陰、秋は紅葉と季節の変化を楽しめる。途中にある「お月見公園」は、遊歩道と一体となったつくりに。開けた視界が心地よい。

 長池公園のシンボル、長池見附橋=写真【3】がゴール。このエリアならではの遊歩道。散策スポットとしてどうぞ。

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