第9回目 感孚風動 井上 貴雄
東北での大地震が起こって一カ月、長野県や静岡県でも大きな地震が発生しています。私の周りにも身内が被災に合ったという人も数人います。中には未だに親族が行方不明の方もいます。なんとも言葉になりません。大和市消防本部からも聞いているだけで第5陣まで被災地に行き、救援活動をしています。
災害ボランティアで現地入りし、炊き出しの手伝いをしたり、支援物資を届けたりの活動をされた方々からも被災地の大変な実態をいろいろ聞かせていただきました。
原子力発電所の問題は世界的になってしまいました。また、震災以降、自粛ムードが高まり、色々なイベントが中止になっています。
そのため影響を受けてしまっているのが、イベントに係ることを仕事としている方々、お笑い芸人と呼ばれる人たちなど「のんきに笑っている場合じゃない」と真っ先に言われた人たちが、仕事がキャンセルになり、収入が減ったり無くなったりで、被災地以外に居ても生活が苦しいという状況になっているのは正に二次災害と言えるでしょう。
しかし、テレビ報道でもあるように、災害避難者たちに笑いを届けようと噺家たちが出向いて、感謝されているのも事実です。『笑いは、副作用の無い薬』と言われるもの。
被災者たちの心のケアにもなるものです。タレント事務所などでも、被災地、被災者のためになる事をするのであれば出演料など考えずに支援イベントに参加するようにとの指示もされているそうです。
自粛はマイナス面もあるのです。
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